試験デザイン
対象症例と試験方法
対象患者 | <選択基準>
(1)短時間作用性吸入β2刺激薬吸入後のFEV1/FVC値<70%未満、かつ30%≦FEV1(対予測値)<80% (2)持続性(主として労作性)の呼吸困難感があり、症状が比較的一定している患者 (3)40歳以上の患者で性別は問わない (4)喫煙者あるいは喫煙歴のある患者 |
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評価項目 | ● 主要評価項目 ・呼吸機能検査 [スパイロメトリー(FVC、FEV1、%FEV1、最大吸気量:IC)、朝・夜PEF] ・呼吸困難感 [Medical Research Council(MRC) dyspnea scale] ● 副次的評価項目 ・QOL[The St. George's Respiratory Questionnaire(SGRQ)] ・安全性 |
試験方法 | ● 多施設共同並行群間比較試験 |
Ichinose M, et al. Respir Med. 2010,104(2):267-74.
対象は、持続性の呼吸困難があり、症状が比較的一定している、40歳以上のCOPD患者です。
COPD患者、計103例が登録されました。そのうち有効性評価対象例数は83例でした。
2週間の観察期間の後、チオトロピウム単独群(Tio単独群)とチオトロピウムとホクナリンテープ併用群(Tio+Tulo併用群)の2群に無作為に割付けました。
Tio単独群では、チオトロピウム18μgを1日1回、毎朝吸入し、Tio+Tulo併用群では、これにホクナリンテープ1日1回、就寝前貼付を併用しました。
主要評価項目として、呼吸機能と呼吸困難感、副次的評価項目として、QOLと安全性を評価しました。