PEACOC Study
小児気管支喘息の長期管理薬物療法の検討
ツロブテロール貼付薬追加と吸引ステロイド薬増量との比較検討
PEACOC Study
Pediatric Asthma Control Comparison
日本小児アレルギー学会主導
吉原重美 ほか. 日本小児アレルギー学会誌 2013;27(1):107-15.より改変
試験デザイン
対象
以下の項目をすべて満たす喘息患児 30例
- 6~15歳
- 軽症~中等症持続型
- 吸入ステロイド薬(ICS)としてベクロメタゾンプロピオン酸エステル(BDP)またはフルチカゾンプロピオン酸エステル(FP)を1日100μg使用中にもかかわらず、喘息症状がコントロールされていない
方法
多施設共同群間比較試験
ICS(BDPまたはFP)を100μg/日投与する観察期間(2週間)の後に、ツロブテロール貼付薬※を追加投与する群、またはICS(BDPまたはFP)を200μg/日に増量する群に分け、12週間にわたって観察した。
※6~9歳未満には1㎎/日、9歳以上には2㎎/日を貼付。
評価項目
起床時%PEF
吉原重美 ほか. 日本小児アレルギー学会誌 2013;27(1):107-15.より改変
患者背景
吉原重美 ほか. 日本小児アレルギー学会誌 2013;27(1):107-15.より改変
試験結果
△%朝起床時PEFの推移
吸入ステロイド薬にツロブテロール貼付薬を追加することで、起床時の%PEFが有意に改善されました。
吉原重美 ほか. 日本小児アレルギー学会誌 2013;27(1):107-15.より改変
安全性
吸入ステロイド+ツロブテロール貼付薬併用群2例に、皮膚のかゆみ、かぶれが認められた。
吉原重美 ほか. 日本小児アレルギー学会誌 2013;27(1):107-15.より改変