PARG Study
小児気管支喘息の長期管理薬物療法の検討
ロイコトリエン受容体拮抗薬に併用する気管支拡張薬の検討
PARG Study
Pediatric Asthma Research for Guideline Update: Add-on use of tulobuterol patch on unstable asthma treated with leukotriene receptor antagonist
Katsunuma T, et al. Allergol Int. 2013;62(1):37-43.
試験デザイン
対象
以下の項目をすべて満たす喘息患児 64例
- 4~12歳
- 軽症持続型
- ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)を使用中にもかかわらず、喘鳴、呼吸困難もしくはPEFの日内変動※が20%以上ある
※日内変動(%)=(1日の最大PEF-1日の最低PEF)÷1/2(1日の最大PEF+1日の最低PEF)×100
方法
多施設共同群間比較試験
LTRAのみを投与する観察期間(1~2週間)の後に、ツロブテロール貼付薬※1またはテオフィリン徐放製剤※2をLTRAと併用して4週間投与した。
※1:4~9歳未満には1㎎、9歳以上には2㎎を1日1回、就寝前に貼付。
※2:テオフィリンとして1回4~5㎎/㎏を1日2回、朝及び就寝前に経口投与。
評価項目
1)肺機能検査
朝及び夜のPEF測定(測定に再現性があることを事前に確認)。
2~3回測定し、その最大値を患者日記に記載する。
2)気道炎症の状況(FeNO)
測定は、オンライン法(NIOXMINO、Aerocrine社製)にて行う。
Katsunuma T, et al. Allergol Int. 2013;62(1):37-43.
患者背景
Katsunuma T, et al. Allergol Int. 2013;62(1):37-43.
試験結果
ツロブテロール貼付薬は、すべての時点において朝・夜のPEFを有意に改善しました。
△%朝PEFの推移
△%夜PEFの推移
FeNOの推移
ツロブテロール貼付薬は、上気道感染時の呼吸器症状の改善に要する時間を短縮させました。
Katsunuma T, et al. Allergol Int. 2013;62(1):37-43.
安全性
ツロブテロール貼付薬群、テオフィリン徐放製剤群とも、副作用は認められなかった。
Katsunuma T, et al. Allergol Int. 2013;62(1):37-43.