ホクナリンテープ

急性気管支炎

監修:国際医療福祉大学 教授
山王病院アレルギー内科
足立 満 先生

急性気管支炎は、気管支の炎症で気管支がせまくなり、空気の通り道が傷つくことで咳がおこりやすくなります。

急性気管支炎とは

急性気管支炎は、細菌やウイルスなどが気管支に感染することによって、気管支に炎症がおこる疾患です。ウイルスや増加した痰などの刺激により、気管支にある平滑筋が収縮し、咳が出たり息苦しさを感じます。また、空気の通り道が傷つくことで、咳反射が誘発され咳がおこりやすくなります。
急性気管支炎では、咳などの呼吸器症状のほかにも、発熱、のどの痛み、痰、鼻水など、さまざまな症状があらわれます。つらい症状に合わせて、解熱薬(熱をさげる)、去痰薬(痰を出しやすくする)、鎮咳薬(咳を鎮める)、抗菌薬(細菌を殺す)などのお薬を一緒に使うことがあります。

ホクナリンテープの働き

急性気管支炎の患者さんがホクナリンテープを貼ることで、気管支の平滑筋の収縮をおさえ咳反射を抑制します。また、せまくなっている気管支が長い間広がるため、息苦しさが改善されます。さらに、ホクナリンテープには痰などの分泌物を排出する働きもあります。