ホクナリンテープ

気管支喘息

監修:国際医療福祉大学 教授
山王病院アレルギー内科
足立 満 先生

気管支喘息は、気管支に炎症がおこる疾患で、夜間や早朝に呼吸が苦しくなることが多くあります。

気管支喘息とは

気管支喘息は、気管支に炎症がおこり、息をするときの“ゼイゼイ”“ヒューヒュー”という喘鳴(ぜんめい)が特徴的な疾患です。気管支が過敏になっているため、ちょっとした刺激で気管支がせまくなり、 咳が出たり息苦しくなります。
特に息苦しくなるのは夜間や早朝が多く、この時間帯に呼吸機能が低下して喘息発作が起こりやすくなる状態を「モーニングディップ」といいます。

ホクナリンテープの働き

気管支喘息の患者さんがホクナリンテープを貼ることで、せまくなりやすい気管支が長い間広がるため、息苦しさが改善されて呼吸が楽になります。

ホクナリンテープは、気管支拡張薬です。喘息における気道炎症をおさえるお薬(吸入ステロイド薬など)と一緒に使います。
ホクナリンテープは、有効成分が少しずつ身体に吸収され、血液中の濃度がゆっくり上がるようにつくられているため、8~12時間後に濃度がいちばん高くな ります。つまり、夜寝る前にホクナリンテープを貼ることで、喘息発作がおこりやすいモーニングディップの時間帯に合わせて、お薬の効果が最も高くなります。